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放送メディア研究 17
放送メディアは、この100 年、さまざまな技術の進展とともに大きく姿を変えてきた。技術の発達は、新聞や雑誌といったマスメディア全体に変化をもたらしてきたが、特に放送では、送り手、受け手の双方ともその影響を強く受けてきたと言えるだろう。ラジオ放送の誕生、テレビ放送の開始、白黒テレビからカラーテレビへの移行、衛星放送の開始、テレビの高品質化、放送のデジタル化など、放送をめぐるさまざまな変化の背景には、技術の進歩が存在していた。『放送メディア研究』17 号では、2025 年の放送開始100 年を前に、放送技術の発達に焦点を当て、それが放送をどう変えたか、さらには社会に何をもたらしたかを考察する。(中略)近年では、インターネットやスマートフォンの急速な普及、SNS や動画配信サービスの広がりによって、メディア環境は大きな変化を続けている。放送界がそうした技術をどのように取り入れ、環境変化に対応してきたかについても検証していきたい。<「特集のねらい」より>