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交雑する人類
いま人類史研究は飛躍的進歩を遂げつつある。その起爆剤となっているのが古代DNA革命だ。2010年ごろより、古代の骨から抽出した全ゲノムデータ解析による新発見ラッシュが続いている。
これまでの考古学や人類学の定説を次々に打ち砕き、人類の新たな歴史を浮かび上がらせているのだ。旧人類と交雑をくり返してきたホモ・サピエンスの進化の道すじや、私たちの遺伝子の中に息づく大昔の“ゴースト” の存在など、「人類」そのものの捉え方を根底からくつがえす衝撃の事実が明らかになりつつある。
世界におけるヒト古代DNAの半数以上を解析・発表してきたパイオニアが、初めて最新の成果をダイナミックに提示し、“新サピエンス史” の幕開けを告げる記念碑的名著。
いまや人類の進化は、ゲノム抜きでは語れない。
絶滅した人類のゲノムを調べる速度は、この10年間で1000倍以上になった。
そのデータから、現在では消えてしまった謎の人類集団が次々と発見されている。
まさに人類史の最新の知見が詰まった1冊
── 更科 功(『絶滅の人類史』著者)
人類の起源ほど魅力的なテーマはない。もし過去10万年にわたる人類の軌跡を知りたければ、この本はまさに最先端の解説書になるだろう。
── ジャレド・ダイアモンド(『銃・病原菌・鉄』著者)
ライクの研究は、先史時代について、私たちの理解を一変させる。歴史上の重要な出来事である人類の定住と農耕の普及に関する解説はじつに見事だ。
── カール・ジンマー(『進化──生命のたどる道』著者)
古代DNA解析の第一人者である遺伝学者のデイヴィッド・ライクは、人類の起源について私たちに新たな視点をもたらし、どのように人類が拡散して現代の世界を形づくっていったのか、鮮やかに解き明かしている。
── コリン・レンフルー(『文明の誕生』著者)