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超巨大地震に迫る

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NHK出版新書 352

超巨大地震に迫る 日本列島で何が起きているのか

[著] 大木聖子 [著] 纐纈一起

発売日 2011年06月10日

新書

品切れ

定価 814円(本体740円)

送料 110円

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商品紹介

地震研究の現場から、その深層を捉える

日本列島を震撼させたM9.0の東北地方太平洋沖地震。それはなぜ起きたのか? そのメカニズムは? そして、その影響とは? 正しい情報を踏まえながら、これまで蓄積された地震研究の知見から、今回の地震の全貌を捉え直し、さらには今後起こりうる巨大地震を伝える一冊。

 マグニチュード9.0の超巨大地震、そして止むことのない余震・誘発地震……
「日本は地震大国である」という言葉としては理解していたことを、これほど実感したことはなかったこの3ヶ月。3月11日14時46分にいったい何が起こって、その影響は何をもたらし、どこまで続くのか? そうした我々がいま一番知りたく、また不安に感じていることに、東大地震研の研究者にズバっと答えてもらいたい、というところからスタートしたのが本書でありました。
 ゆえに、「日本は地震大国→だからこそ日本の地震研究は進んでいる→今後の予測もかなりの精度で可能なのでは」というくらいの漠然とした安易な考えを持って、著者二人にお会いしたわけですが、まず最初にガツンとやられました。大木氏曰く「地震の事前予知はできない。そのことを世の中にちゃんと伝えてこなかった地震研究者の罪は重いのです」。纐纈氏曰く「(日本の地震研究に対して)相当に悲観的な本になりますよ」。
 3.11の超巨大地震はあらゆる意味で「想定外」だったのです。3ヶ月たった今でも分かっていないことが多く、ましてや今後、いつ何が起きるかについて確定的なことは言えない……そうした地震の科学の限界を見据えながらも、それでもなお人々の命と暮らしを守るうえで伝えなければならないことを伝える。そのために綴られたのが本書であります。
 第1章では地震発生のメカニズムと今回の超巨大地震の特徴について、第2章では津波の威力とその被害について、第3章では余震と誘発地震について、第4章では地震の科学の限界と今後(西日本大震災など)について、第5章ではそれらを踏まえた上で防災はどうあるべきかについて解説されています。
 いま我々に必要なのは、未来に対する安易な予測ではなく、「日本列島で生きていれば、いつ何時、巨大地震に遭遇してもおかしくない」という厳然とした事実に対する覚悟です。本書は、そのことを震災前に伝えきれなかった地震研究者としての悔恨と、それでもなお地震という自然現象を立ち向かおうとする決意、その二つが込められた魂の一冊でもあるのです。
(NHK出版 高井健太郎)

目次

序章 ドキュメント3.11第1章 超巨大地震はどのように起きたのか
第2章 巨大津波はどのように発生したのか
第3章 引き起こされたさまざまな現象
第4章 地震の科学の限界、そしてこれから
第5章 防災――正しく恐れる終章 シミュレーション西日本大震災

商品情報

発売日
2011年06月10日
価格
定価:814円(本体740円)
判型
新書判
ページ数
208ページ
商品コード
0088352
Cコード
C0244(天文・地学)
ISBN
978-4-14-088352-5