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瓦礫の中から言葉を
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NHK出版新書 363
[著] 辺見庸
発売日 2012年01月11日
在庫あり
定価 814円(本体740円)
送料 110円
3・11後、ますますあらわになる言語の単純化・縮小・下からの統制。「日本はどのように再生すべきか」・・・発せられた瞬間に腐り死んでいくこれらの言葉に抗して、<死者>ひとりびとりの沈黙にとどけるべき言葉とはなにか。表現の根拠となる故郷を根こそぎにされた作家が、それでもなお、人間の極限を描ききった原民喜、石原吉郎、堀田善衛らの言葉を手がかりに、自らの文学の根源を賭け問う渾身の書。
1944年宮城県石巻市生まれ。70年共同通信社入社。91年『自動起床装置』で芥川賞、94年『もの食う人びと』で講談社ノンフィクション賞、2011年詩文集『生首』で中原中也賞受賞。最近刊として『美と破局』『しのびよる破局』『私とマリオ・ジャコメッリ』『水の透視画法』詩集『眼の海』がある。