マイコンテンツや、お客様情報・注文履歴を確認できます。
閉じる
0
0
カートを見る

カートに追加されました

お支払いに進む

<香り>はなぜ脳に効くのか

閉じる

NHK出版新書 385

<香り>はなぜ脳に効くのか アロマセラピーと先端医療

[著] 塩田清二

発売日 2012年08月10日

新書

在庫あり

定価 814円(本体740円)

送料 110円

同じシリーズの商品を見る

商品紹介

認知症もガンも、いい〈香り〉で治療する時代がやってきた!

いい香りを「嗅ぐ」だけで、重度の認知症患者の症状が改善されたり、がんによる疼痛がやわらぐ――<香り>の成分は、私たちの脳や体内に、どのように吸収され、作用しているのか。西洋医学では太刀打ちできなかった「治りにくく予防しにくい」疾患の画期的な治療方法として、いま注目されているメディカルアロマセラピーを、嗅覚のメカニズムや最新の臨床例からわかりやすく解き明かす。

 「アロマセラピー」と聞くと、「リラックスや美容目的のマッサージ」「女性を目的としたもの」という印象がありませんか? 本書は「医療を目的としたアロマセラピー」について、嗅覚のメカニズム、精油成分の人体への影響に関する最新の研究に基づいて書かれた画期的なサイエンス書です。
 重度の認知症、がん性の疼痛、潜在的な患者数が非常に多い動脈硬化性の疾患やPMSや更年期障害などの女性特有の疾患など、特効薬がなく対症療法が行われてきた疾患や、ずっと薬を飲み続けなければならず体への負担も医療費への負担も大きい疾患に対し、画期的な治療法になりうると注目されているメディカルアロマセラピー。その背景には、精油に含まれる〈香り〉の成分が、どのように人体に吸収され、脳に直接はたらきかけるのか、という〈香り〉の作用についての研究が急速に進んでいることがあります。
 急速に解明されるヒトと香りの謎の中でも、私が興味深く思ったのは、「嗅神経は、海馬の歯状回などと並んで、年齢に関わらず再生可能な神経細胞であること」です。視神経など多くの神経細胞は、通常、一度ダメになったら再生しません。しかし、嗅神経は外部からのにおい刺激を与えると、活性化して周囲にも働きかけていることがわかってきました。これまでの西洋医学ではなすすべもなかった認知症の患者さんでも、においを嗅ぐだけで認知機能の改善が見られるのです。「いい香りを嗅げば、まぁリラックスするよね」ぐらいにしか考えていなかった私にとって、「におい物質が直接的に脳を刺激する」という嗅覚のメカニズムはまさに「刺激的」で、この話を著者から伺ったことが本書を企画するきっかけとなりました。
 すでに臨床で用いられているエビデンスに基づいた〈香り〉の医療を紹介しつつ、まだ謎の多い「香りと人体の関係」についてもわかりやすく解説した本書。普段身近に感じている「嗅覚の謎」や「香りのパワー」を知りたい方は、ぜひご一読ください。
(NHK出版 松原あやか)

目次

第一章 嗅覚のメカニズム?ヒトはどのようにして<香り>を感じるのか
第二章 <香り>が人体におよぼす作用?アロマセラピーのサイエンス
第三章 治りにくい・予防しにくい疾患に効く<香り>?メディカルアロマセラピーの最新研究
第四章 <香り>の効能を楽しむ?精油の使い方

商品情報

発売日
2012年08月10日
価格
定価:814円(本体740円)
判型
新書判
ページ数
216ページ
商品コード
0088385
Cコード
C0240(自然科学総記)
ISBN
978-4-14-088385-3