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ギリシャ神話は名画でわかる

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NHK出版新書 403

ギリシャ神話は名画でわかる なぜ神々は好色になったのか

[著] 逸身喜一郎

発売日 2013年03月09日

新書

品切れ

定価 946円(本体860円)

送料 110円

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商品紹介

全40点の名画からギリシャ神話を読む

嫉妬ぶかく、復讐心に燃え、呆れるほどに好色。ギリシャ神話に登場する神々が、人間よりも人間らしく、理不尽に見えるのはなぜだろうか。ルネサンス・バロック期に描かれた神話画の数々から、古代ローマ・ギリシャにまで遡り、神話の世界を愉しく案内する。ティツィアーノやルーベンスら、西洋絵画の巨匠たちの作品40点を図版収載。

  なんとも美しいこの絵は、バロック期の巨匠ペーテル・パウル・ルーベンス(1577?1640)の作品です。あえて画題を伏せたうえで、クイズをひとつ。この絵、いったい何の場面を描いているのでしょうか?
 ルネサンス・バロックの時代には、こういった神話画が数多く描かれました。大きな美術展に行けば、まず間違いなく神話画と対面する機会があるはずです。しかし、ギリシャ神話を知らないことには、これらの絵は理解できません。ルーベンスの例で言うならば、裸のまま立っている3人の女性、その足元にいる孔雀やキューピッド、物憂げな男が握っているボール……そのすべてに「描かれるべき理由」があり、神話を知る人にとってこそ、この絵は「面白い」のです。著者の逸身氏は言います。日本でルネサンス・バロックの絵画が印象派のように好まれないのは、神話(あるいは聖書)がわからないからではないか、と。
 本書には、全40点もの神話画が掲載されています。とはいえ、神話画の鑑賞指南が本書の主眼ではありません。ティツィアーノやコッレッジョらの作品を通して、彼らが題材にした「ギリシャ神話」の特質を明らかにしていく。それこそが本書の狙いなのです。
 たとえば「なぜ神々は好色になったのか」という副題は、ギリシャ神話に対する素朴な、しかし本質的な問いかけです。ほかならぬ神様が、やたらと人間の女性を襲う。そのような神の存在をどのように考えればいいのか。そんな神話が、今日にいたるまでヨーロッパで大事に語り継がれてきた理由はどこにあるのか。ルネサンス・バロック期の絵画を出発点に、古代ローマ・ギリシャにまでさかのぼって考察していきます。
 西洋古典学の大家が案内するギリシャ神話の世界。美麗な絵画を堪能しながら、ぜひお楽しみください。
(冒頭の絵:ペーテル・パウル・ルーベンス《パリスの審判》、ナショナル・ギャラリー、ロンドン)

(NHK出版 粕谷昭大)

目次

第一章 神話画の読み方――ルーベンスの二枚から
第二章 ユーピテルの情事――コッレッジョの四枚
第三章 ポエジー――ティツィアーノの六枚
第四章 さらに神話をさかのぼる――オウィディウス以前へ
第五章 神話画を描かせたひとたち
第六章 ティツィアーノの変遷
第七章 ティツィアーノからルーベンスへ
第八章 彫刻になったギリシャ神話

商品情報

発売日
2013年03月09日
価格
定価:946円(本体860円)
判型
新書判
ページ数
264ページ
商品コード
0088403
Cコード
C0271(絵画・彫刻)
ISBN
978-4-14-088403-4