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踊る昭和歌謡

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NHK出版新書 454

踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽

[著] 輪島裕介

発売日 2015年02月10日

新書

発送まで1~2週間かかる場合があります。

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定価 902円(本体820円)

送料 110円

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商品紹介

歌って、踊って、恋をした。 新たなる昭和文化論の登場!

座っておとなしく聴くクラッシックやモダンジャズに対して、ダンサブルな流行音楽を大衆音楽と定義すれば、昭和の音楽史に「リズム」という新たな視点が浮かび上がってくる。戦前戦後のジャズに始まり、昭和30年代のマンボにドドンパ、ツイスト、はてはピンク・レディーからユーロビートまで。「踊る」大衆音楽の系譜を鮮やかに描いた意欲作。

 本書は、大衆音楽研究におけるトップランナーのひとりである著者が、鑑賞/批評中心に形成されてきたポピュラー音楽史観を、「参加」視点で組み立て直すという大胆な試みです。「参加」の鍵になるのは、「踊る(踊れる)かどうか」。
 「昭和」が去って四半世紀。最近、昭和文化に関する論考が相次いで刊行されていますが、「歌って踊る」という視点でみると、昭和時代は、レコード歌謡の成立、ダンスホールやカフェという「モダンな舶来文化」の開花とともに幕を開けたことに気付きます。そんなわけで本書では、「踊る」大衆音楽のなかでも、とくに外来のリズムに色濃い影響を受け、独自に発展し、日本に土着化したダンサブルな歌謡曲の系譜を追います。いわゆる「ジャズ歌謡」「ラテン歌謡」「リズム歌謡」などと呼ばれる類のものです。
 スイング・ジャズやマンボ、チャチャチャにカリプソ、ドドンパ、ツイスト、ボサノバにスカ、スイムにタムレにスックスク。それら、次々に日本人の前に訪れる新しい「リズム」は何だったのか。われわれは、どんなふうにそれらを受け入れ、楽しみ、血肉としてきたのか。そして、ロックやニューミュージックの台頭とともにいったん途絶えたように見えた「踊る大衆音楽」の系譜がリヴァイヴァルした意外な文脈とは?
 前著(名作『創られた「日本の心」神話』光文社新書2010)でみられた、大衆文化史のなかで自明とされてきた「史観」に疑問を呈し、斬新な視点から仮説を立て、大胆に歴史を組み立て直すスタンスや、ときにマニアックぎりぎりまで走ってしまう大衆音楽への愛情ほとばしる文体は、本書でも健在、というよりむしろ先鋭化しています。
 輪島さんのドライブ感あふれる筆はまさにノン・ストップ! 読めば歌い踊りたくなること請け合いのこの快著、ぜひ「体験」してみてください。
(NHK出版 福田直子)

目次

第1章 ダンスホールとジャズの戦前戦後――占領期1952年まで
第2章 ニッポン「ラテン音楽」事始め――1955年という画期
第3章 マンボ・ブームとニューリズム時代の幕開け――1955?1957年
第4章 「国産」ニューリズム・ドドンパ顛末記――1960?1961年
第5章 ツイスト上陸!「ダンス狂時代」――1962年
第6章 ニューリズムの迷走・ボサノヴァ、タムレ、スカ――1963年?60年代後半
第7章 お茶の間はダンステリア――ディスコとアイドル歌謡の1970?80年代
第8章 ユーロビートは「帰ってきたドドンパ」か――1980年代後半以降

商品情報

発売日
2015年02月10日
価格
定価:902円(本体820円)
判型
新書判
ページ数
272ページ
商品コード
0088454
Cコード
C0273(音楽・舞踊)
ISBN
978-4-14-088454-6