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戦後政治を終わらせる

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NHK出版新書 485

戦後政治を終わらせる 永続敗戦の、その先へ

[著] 白井聡

発売日 2016年04月11日

新書

在庫あり

定価 902円(本体820円)

送料 110円

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商品紹介

現代日本政治、その劣化の起源を辿る。

いまだ敗戦を否認し続けているために「対米従属」を続けざるを得ない日本。『永続敗戦論』で一躍注目を浴びた著書が、占領下から55年体制の成立、冷戦後の混沌から現在まで、日本政治の70年を鋭利に考察、近代資本制社会の行き詰まり、排外主義、反知性主義の横行などの世界的な潮流をふまえながら、真の「戦後レジームからの脱却」の道筋を描く。戦後政治を乗り越えるための羅針盤!

編集担当者より

2013年に出版された『永続敗戦論――戦後日本の核心』で一躍脚光を浴びた著者による待望の新書。書き下ろしです。

政治や経済の先行きのみならず、一人ひとりの生活にも不安が立ち込め、誰もが未来の指針を求めているような時代に私たちは生きています。国民不在のままに決められていく政治、不透明なアベノミクスのゆくえ、莫大な財政赤字と社会保障への不安、広がる格差、右傾化や排外主義、ネット炎上・バッシングの横行など、社会のあらゆる領域が急速に「劣化」しているかのような状況…。
この国は、どうしてここまで行き詰まってしまったのでしょうか。

本書では、著者が提起した「永続敗戦」の概念をベースに、(1)55年体制から現在までの国内政治体制の内実、(2)日本の「対米従属」の特殊性とその実相、(3)1980年代以降に世界を覆った新自由主義が日本の政治・社会に与えた影響、の3つ側面から考察、行き詰まりの原因を見極めていきます。

冷戦終結によって55年体制はとっくに崩壊したはずなのに、それに替わる政治体制がいまだ構築されない理由は? 多くの国民が「日本を守るため」と考えている日米安保、その本質とは? ヘイトスピーチや生活保護バッシングなど「反知性主義」的な言動がはびこるのはなぜか? これら具体的な問題についても、著者は切れ味抜群の文章で鮮やかに分析していきます。

本書が目指す最終的なゴールは、書名のとおり「戦後政治を終わらせる」こと。そのために、いま私たち必要とされていることは何か。最後に著者からの「3つの提言」があります。ぜひ、手に取ってお確かめください。(NHK出版 伊藤周一朗)

目次

序 章 敗戦の否認は何をもたらしたか
第一章 五五年体制とは何だったのか――「疑似二大政党制」の構造的実相
第二章 対米従属の諸相(一)――「自己目的化の時代」へ
第三章 対米従属の諸相(二)――経済的従属と軍事的従属
第四章 新自由主義の日本的文脈
終 章 ポスト五五年体制へ

商品情報

発売日
2016年04月11日
価格
定価:902円(本体820円)
判型
新書判
ページ数
280ページ
商品コード
0088485
Cコード
C0230(社会科学総記)
ISBN
978-4-14-088485-0