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マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

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NHK出版新書 569

マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

[著] 丸山 俊一 [著] NHK「欲望の時代の哲学」制作班

発売日 2018年12月11日

新書

在庫あり

定価 902円(本体820円)

送料 110円

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商品紹介

話題沸騰! 若き天才哲学者の思想に触れる格好の入門書

著書が日本で異例の売れ行きを見せている“哲学界の新星”、マルクス・ガブリエル。2018年6月の来日時の滞在記録をまとめて大反響となったNHK番組「欲望の時代の哲学」を待望の書籍化。あのガブリエルが、誰にでも分かる言葉で「戦後史」から「日本」までを語りつくす! 世界的ロボット工学者・石黒浩氏とのスリリングな対論も収録。

目次

序章 哲学が生きるためのツールになる時(丸山俊一)
 「机上の空論」から「使える知」へ?
 民主主義、資本主義の限界を越えて
 「新実在論」とは?
 京都で垣間見た、人間・ガブリエル
 本書の構成

Ⅰ章 静寂が叫ぶ国・ニッポンを哲学する
   ──ガブリエル、東京・大阪・京都を行く
 1 秩序と混沌の狭間で──東京にて
  シンギュラリティは三〇年前に起きていた
  静けさと混沌の中で
  “偉大なるエネルギーの浪費”スマートフォン
  クレイジーな資本主義が溢れている
  自殺率の高さの背後にあるもの
  アメリカをモデルとするのをやめたドイツとやめない日本
  看板だらけの街を歩く
  「新実在論」も日本の哲学と類似性がある?
  消費文化に取り込まれる自覚なしに生き残れない
  「美しい」人だけが生き残る過酷な街、東京
  資本主義の心臓──スクランブル交差点
  無限に複雑性を肯定せよ
  イメージと現実が交錯する
  すべてがシミュレーションの国ニッポン
 2 ヒトラーともわかり合えるはずだ──大阪にて
  想定外のできごと──人生三度目の地震
  「魂は存在するか」を議論するドイツの哲学教育
  理解できない「精神」、だから会話する
  「暗黙の了解」が突発的な暴力となる?
  ヒトラーも説得できる?──合理的な精神療法
  哲学と詩とチェス
  「なぜそう思うのか?」が大事だ
 3 旅の終わりに──京都にて
  民主主義の一つの層は法律に支配される
  「民主主義イコール多数決」ではない
  社会的な「監視」は日本にどこまで必要か?
  「社会的な網」を緩めよ
  「連帯」はアイロニーを要する──ポストモダンの可能性
  ファイアウォール=日本の「壁」が少し変わるべき時
  ネオは「壁」を越えノーと言う
  ソクラテスの「無知の知」の意味
  SNSの可能性と限界
  デジタル時代だからこそ哲学が必要だ
 4 静寂が叫んでいる──再び東京にて
  「暗黙の了解」は真実か?
  静寂が叫んでいる

Ⅱ章 哲学は時代との格闘だ
   ──ガブリエルの「戦後哲学史」講座
 1 すべては哲学から生まれた
  認識論抜きに哲学は語れない
  コンピューターも哲学者の構想から生まれた
  すべてのイデアは哲学から生まれ、つながっている
  「時間の経過」は見えない
 2 現代哲学を振り返る
  歴史とは「隠れた想像性の統一」?
  第二次世界大戦の反省から生まれた「実存主義」
  「実存主義」から「構造主義」へ
  そして「ポスト構造主義」へ
  言語は未来から過去へと流れる
  過去、現在、未来に線は引けるか?
  時の流れとは無関係に確かに「存在する」ということ
  現実は実際に見えるものばかりで成立しているのではない
 3 哲学から見る戦後史
  世界史の転換点とは?
  「物質主義」から「人生の意味」に到達できるか?
  「世界」は存在しない、ゆえに「世界史」も存在しない?
  マルクス主義と精神分析
  ラカンの「鏡像段階」
  「物質主義」と「唯物論」が闘う時
 4 ポストモダンとは何か
  ネオリベラリズムはなぜ台頭した?
  「承認をめぐる闘争」──ヘーゲルの理論
  ポストモダニズムの「希望」
  「となりのサインフェルド」が教える「すべては表層であること」
  「ポストモダン」を利用したトランプ
  「シミュレーションの中に生きている」という幻想
 5 新実在論へ
  「相対主義」から「新実在論」へ
  「西洋」「東洋」を越え普遍性を追究せよ
  子どもを拷問していいわけがない
  「科学」と「道徳」の間に
  自らの「知る能力」を疑ってはならない
  「危機の時代」にあなたにわかってほしいこと
  人間はみな動物、だからこそ……

Ⅲ章 技術を獲得した果てに人間はどこへ?
   ──哲学者 マルクス・ガブリエル×科学者 石黒浩
 なぜ日本でロボットが受け入れられるのか
 日本語は世界で最も複雑な言語? 
 言語が違えば概念も違う
 多くのドイツ人がヒューマノイドを認めない理由
 無秩序の上に、論理がある?
 日本が「同質性の国」としたらドイツは?
 ネットの賢い使い方
 「人間」の固定観念はどこまで壊せるか?
 「人間」は動物+技術か? 動物にならないようにしている動物か?
 技術がセルフイメージを変える?
 倫理とは「進歩」ではなく「発見」?
 無機質な機械が脳の感情を再現できるか?
 意識の構造を決めるのは全体か? 要素か? それとも?
 個人と社会との関係の鍵は「創発」?
 AIはもう社会に参加している
 ゲーム理論は有効か
 ロボットも社会化する?

終章 「欲望の時代」の柔らかな戦い方(丸山俊一)
 「ロックスター」の覚悟と戦略
 「ポストモダン」の可能性と限界
 西田哲学との「符合」
 日本では「シンギュラリティ」は三〇年前に起きていた?
 「自然主義」を越えて
 「欲望の時代」の柔らかな戦い方
 “天才”哲学者の生活
 「今幸せにならなければ、幸せにはなれない」
 そして対話は終わらない

商品情報

発売日
2018年12月11日
価格
定価:902円(本体820円)
判型
新書判
ページ数
240ページ
商品コード
0088569
Cコード
C0210(哲学)
ISBN
978-4-14-088569-7