カートに追加されました
自閉症という知性
他者とうまくコミュニケーションできない自閉症当事者は、本当に「かわいそうな存在」なのか? 仮想世界でDJとして活躍するアメリカ人男性、マンガを描くことで自己理解を深める日本人女性など、世界の「見え方・感じ方」が異なる四人の自閉症当事者を訪ね、「症状」という視点からは理解できない、驚きの知性を明らかにする。ニューヨーク在住の社会学者による、瞠目の書!
神経構造の多様性(ニューロ・ダイバーシティ)から私たちの世界を捉えなおす
私は、自閉圏の人々の知性のあり方を単に医療・福祉の次元のみで考えることを、ほとんど「もったいない」と感じるようになった。(中略)インテリジェンスの形が多数派とは違うものの、それぞれに個性的で内面に豊かな世界を抱えている人々がいる。その事実を認識することは、社会全体にとってプラスになると思うからだ。
──本書第6章「インテリジェンスの多様性を求めて」より