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科学史の核心

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NHK出版新書 611

高校世界史でわかる

科学史の核心

[著] 小山 慶太

発売日 2020年01月10日

新書

在庫あり

定価 990円(本体900円)

送料 110円

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商品紹介

歴史は発見で変転する。近現代を形づくった、偶然と必然の科学史入門!

ニュートンが大科学者たり得たのはなぜ? どうしてフランス革命時に諸科学が勃興した? 量子力学は歴史の偶然で生まれた? 国家の野心と研究者の探求が重なるところに、歴史の転機は訪れる。近現代史を陰で動かした諸科学の営みとそのダイナミズムを、文理の壁を超えてやさしく語る、あたらしい科学史入門。

目次

まえがき──科学史への誘い

第1章 イギリス王政復古と「学会」創設
    ──ニュートンはなぜ大科学者たり得たか
    東の“算聖”、西の“算聖”
    ピューリタン革命下に生まれたニュートン
    国王チャールズ二世と王立協会の創設
    ペストとニュートンの創造性の爆発
    『哲学会報』という世紀の発明
    学術雑誌の役割
    太陽王ルイ一四世とチャールズ二世
    顕微鏡学者レーウェンフックと画家フェルメール
    グリニッジ天文台の設立
    ロンドンのコーヒーハウス
    ニュートンの『プリンキピア』
    ペティの『政治算術』
    名誉革命とニュートン
    ナイトに叙せられたニュートン
    ハレー彗星
    外交官、宮廷顧問官としてのライプニッツ
    ニュートンとライプニッツの戦い
    ニュートンの死
    ニュートン力学とフランス

第2章 フランス革命と化学革命
    ──なぜ諸科学は動乱期に基礎づけられたか
    ダランベールに宛てたラプラスの手紙
    “力学神授説”を打ち砕いたラプラス
    ナポレオン時代のフランス
    ラグランジュの『解析力学』
    微分方程式の美学
    フランス革命の一〇年
    ギロチンの登場
    錬金術から近代科学へ
    ラヴォアジエの『化学原論』
    徴税請負人の“幸福な一日”
    断頭台に送られた大化学者
    メートル法の制定
    エコール・ポリテクニクの創設
    エコール・ポリテクニクの卒業生
    カルノーと熱力学
    科学研究の中心の移動

第3章 普仏戦争と「量子仮説」
    ──量子力学は製鉄業から生まれた?
    コークスによる製鉄
    蒸気機関と産業革命
    アメリカ合衆国の誕生
    ランフォード伯爵と熱の運動説
    神聖ローマ帝国の崩壊とドイツ統一
    ドーデ「最後の授業」
    熱放射と高温測定
    ベルリンの物理工学国立研究所の創設
    一九世紀物理学を覆う暗雲
    プランクが唱えた掟破りの仮説
    アインシュタインが愛したスイス
    アインシュタインの光量子仮説
    ミクロの世界への探訪
    “風が吹けば桶屋が儲かる”
    量子力学をつくった若手の活躍

第4章 世界大戦と核物理学
    ──真理の探究はいかに歴史に巻き込まれたか
    “ヨーロッパの火薬庫”と第一次世界大戦
    毒ガスの開発
    “天使”と“悪魔”
    戦死したノーベル賞化学者
    もっとも美しい実験結果──モーズリーの法則
    チャーチルとムスタファ=ケマル
    チャーチルのノーベル文学賞
    第一次世界大戦と一般相対性理論
    ブラックホールと膨張宇宙
    ヒトラーと第二次世界大戦
    ファシズムと科学者の亡命
    奇妙で不気味な偶然の一致──一九三八年
    原子核物理学の発展
    核分裂の発見と女性科学者
    ノーベル賞授賞式からの亡命
    原子炉と原子爆弾
    世界大戦の遺産

第5章 変貌する現代科学──巨大科学は国家を超える
    ラッセル=アインシュタイン宣言
    核融合炉開発への取り組み
    国際宇宙ステーションの運営
    素粒子実験装置の巨大化
    ブラックホールの撮影と国際ネットワーク
    ニュートンが遺した図と現代科学

あとがき

世界史・科学史比較年表

商品情報

発売日
2020年01月10日
価格
定価:990円(本体900円)
判型
新書判
ページ数
272ページ
商品コード
0088611
Cコード
C0240(自然科学総記)
ISBN
978-4-14-088611-3