1937年、福岡県生まれ。高校卒業後、大手製鉄会社に就職。二十七歳のときに上京し、早稲田大学第二文学部で近世史を学ぶ。五十代に研究を再開。以後、全国の図書館、郷土資料館、子孫を訪ね、郷土資料をもとに江戸時代の女性の資料収集に励み、研究を深める。同時に女性史研究会「桂文庫」を主宰し、「江戸期おんな考」をはじめとする出版物を発行し、研究成果を発表。桂文庫会員とともに歴史の表舞台には登場しない江戸時代の女性約一万二千人を紹介する『江戸期おんな表現者事典』(現代書館)を執筆、2015年に刊行した。著書に『江戸時代の女たち 封建社会に生きた女性の精神生活』(評論新社)、『近世おんな旅日記』(吉川弘文館)、『近世の女旅日記事典』(東京堂出版)などがある。