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印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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電子版

NHK出版新書

印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

[著] 中野京子

配信開始 2015年10月27日

電子書籍

ストアにより価格が異なります

商品紹介

時代とともに、絵は変わる。でも、“人間の心”は変わらない。

19世紀後半のフランスに起こった絵画運動で、現代日本でも絶大なる人気を誇る「印象派」。“光”を駆使したその斬新な描法によって映し出されたのは、貧富差が広がる近代の「矛盾」という“闇”でもあった。マネ・モネ・ドガからゴッホまで、美術の革命家たちが描いた“ほんとうのもの”とは――。
*電子版では、絵画の多くをカラー画像で収載しています。
*著者の話題作『「怖い絵」で人間を読む』につづく〈ヴィジュアル新書〉第2弾!

19世紀後半のフランス。時代は産業革命の進展にともない、政治・経済・文化ともに劇的な変動の只中にありました。文化の面で特筆すべきは、「印象派」の出現です。写実性と遠近法でもって神話や歴史を取り扱う従来の古典主義に対し、新たな空間表現と明るい色使いで自由奔放に描く印象派の画法は、その後の絵画のみならず芸術全般に多大な影響を及ぼした――というのは周知のとおりですが、そこに著者は、注目すべき新たな視点を提示します。「“光”を駆使したその斬新な描法が映し出したのは、貧富差をはじめ、近代社会がつくりあげた矛盾の“闇”であった」と。
本書も前作の『「怖い絵」で人間を読む』と同様、著者自身による詳細な図版解説を付したヴィジュアル版の形をとっています。メイン絵画26作品のオールカラー掲載はもちろん、ほか40点を超える名画と画家プロフィールページも付しながら「本体価格1000円」という、たいへん贅沢でお買い得な一品にまとまっています。
「絵画は“見る”よりも“読む”ほうが先」という新たな鑑賞法を説き、絵画から時代をみる数々の良作を残した著者にとっても、今回のような「印象派に特化して近代を語る」のは初めての試みです。そこから浮かび上がってくるものとは何でしょうか? やはり人間の業であり、「怖さ」なのでしょうか。美術評論でありながら西洋近代史論の性格も併せ持つ中野京子待望の新刊です。
(NHK出版 加藤剛)

目次

第1章 新たな絵画の誕生
第2章 「自然」というアトリエ
第3章 エミール・ゾラをめぐる群像
第4章 キャンバスに映されたパリ
第5章 都市が抱えた闇
第6章 ブルジョワの生きかた
第7章 性と孤独のあわい
第8章 印象派を見る眼
印象派のプロフィール
本書に登場した画家たち
あとがき

商品情報

配信開始
2015年10月27日
価格
ストアによって異なります
データ形式
epub
JP-eコード
14088350010000000008