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ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る

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電子版

NHK出版新書

ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る

[著] NHKスペシャル「消えた子どもたち」取材班

配信開始 2015年12月11日

電子書籍

ストアにより価格が異なります

商品紹介

役所や学校、地域も見逃していた 虐待の衝撃的事実!

18歳まで自宅監禁されていた少女、車内に放置されミイラ化していた男の子─。虐待、貧困、保護者の精神疾患等によって監禁や路上・車上生活を余儀なくされ社会から「消えた」子どもたち。全国初の大規模アンケート調査で明らかになった千人超の実態を伝えると共に、当事者23人の証言から悲劇を防ぐ方途を探る。2014年12月に放送され大きな反響を呼んだ番組取材をもとに、大幅に加筆。

 本書は、2014年末に放送されたNHKスペシャル「調査報告“消えた”子どもたち―届かなかった『助けて』の声」の書籍化です。
 「消えた子ども」というのは、虐待や貧困などにより、自らの意思に反して社会から姿を消してしまった子どものこと。「不登校」として認知されていたり、保護者と連絡がとれていることで「無事」と判断されてきたこともあり、その実態はあまりわかっていませんでした。
 2014年5月、神奈川県で男の子が白骨化遺体として発見された事件を機に、著者たちは「消えた子ども」の実態を探ろうと取材を始めました。
 18歳まで自宅監禁されていた少女や貧困により車上生活を強いられていた少年等の勇気ある証言と、取材班独自の大規模アンケートから浮かび上がったのは、想像を絶するような過酷な現実――。
 本書では、番組では紹介されなかったケースや、証言してくれた子どもたちのその後について、また問題の背景についても追加取材がなされ、これまで見過ごされてきた「消えた子ども」問題についてのアウトラインを知ることができます。
 読みどころは、なんといっても、「大人の言い分や評価でなく、生き延びた子ども自身の声を伝えたい」という取材班の切実な問題意識が投影された人物描写です。身の安全を手に入れたのちもフラッシュバックに苦しめられる日常のなかで、「自分と同じような目に遭っている子どもを助けたい」という一心で取材に応じた23人の子どもたち。うち6人については、本書で詳細な証言が紹介されています。
 彼ら・彼女らが語る過去は凄絶としか言いようのないものですが、その一方で、理不尽な運命を受け入れ、前を向いて、ひたむきに生きている姿には、あたたかい希望の光を感じます。
 なんとか「消えた子ども」を探しだしたい、深い傷をいっしょに癒やしていきたいと奮闘する関係職の人たちの姿や、結果的にネグレクトをせざるを得ない環境に追い込まれてしまった母親の率直な心情吐露も含めて、重要な社会問題を提起するルポとしてだけでなく、人生について書かれた物語としても味わいぶかい本になりました。
 ぜひご一読いただければと思います。
(NHK出版 福田直子)

目次

はじめに──なぜ「消えた子どもたち」は放置されるのか
第一章 一八歳まで監禁されていた少女
第二章 「消えた子ども」一〇〇〇人超の衝撃
第三章 貧困のせいで子どもがホームレス、犯罪に
第四章 精神疾患の親を世話して
第五章 消えた子どもたちの「その後」
第六章 自ら命を絶った「元少女」
第七章 「消えた子ども」の親の告白
エピローグ もう一度、前を向いて
おわりに──「消えていた」子どもたちが問いかけたもの
虐待が疑われる事案の通報先

商品情報

配信開始
2015年12月11日
価格
ストアによって異なります
データ形式
epub
JP-eコード
1408847601000000000u