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ぬいぐるみ、人形劇、フィギュア、腹話術……。人形に対する私たちの感情や思い≒愛着や嫌悪は、なぜ生じるのでしょうか。「人形には、怪しい、恐ろしい、癒しといったイメージがありますが、それにとらわれず人形文化を捉え直してみたい」。本書はそんな問題意識によって書かれています。「人形に癒される人がいる一方で、単なるモノとして扱う人、ひどい接し方をする人もいる、そこに人形の面白さがある。愛玩の対象でありながら単なるモノでもあるという落差が生じるのは、人形が人間の想像力を引き出してしまう存在だからだ」と著者はいいます。
「ボロボロになった人形やぬいぐるみを大切に扱ったり、他人にとってはがらくたにしか見えないような形見を手に故人のことを思い返す、といった経験がある人は少なくないのではないでしょうか。そんな経験が可能になるのは、わたしたちに想像力があるからに他なりません。単なるモノであるはずなのに、われわれの想像力が駆動した瞬間、目の前にある〈彼ら〉が特別な存在になってしまう、そんなことはありふれた現象なのです」ともいい、人形と人間の不思議な関係に目を向けていきます。
全13回の講座では、具体的な人形に関する事例やテレビや舞台作品の背景や影響などを取り上げながら、人形を通じて、「私たち人間とは何なのか」という壮大なテーマに挑みます。
チャンネル | 放送日 | 放送時間 |
---|---|---|
ラジオ第2(本) | 日曜 | 午前6:45~7:25 |
ラジオ第2(再) | 土曜 | 午後6:00~6:40 |
人形文化研究者・白百合女子大学准教授。1983年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学後、日本学術振興会特別研究員(PD)、早稲田大学文化構想学部表象・メディア論系助教、白百合女子大学講師を経て、現職。人形を一つの「メディア」として捉え、社会や文化の様々な事象の観察・分析を行っている。著書に『人形メディア学講義』(河出書房新社)。2022年10月~12月に放送されたNHKラジオ「こころをよむ『人形と人間のあいだ』」の講師をつとめる。
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