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藪内家は14代400年の歴史を持ち、千利休の侘茶と古田織部の武家茶、両方の特徴を併せ持つ。今回は、藪内家の由緒ある茶室、道具を用い、薄茶点前の基本を学ぶ。茶の湯の楽しみは、客としてもてなされる側、亭主としてもてなす側の双方にある。亭主は、茶会当日まで趣向や道具組を考え、茶会では亭主、客がともに会話による一期一会の出会いを味わう。
導入では藪内家の茶室「燕庵」のにじり口や点前座を紹介、藪内家の歴史に触れる。第1回では、客としてスムーズにお茶をいただけるよう、茶席の持ち物、装い、所作などから、点前座の道具、実際の作法の基本を紹介。第2回では、茶巾をたたむ、ふくささばき、茶筅とおしなど「割稽古」で基本の点前動作を身につける。第3回では、点前の準備からお茶を点てる、茶器と茶杓の拝見など、亭主と客の所作を通じて一連の薄茶点前を行う。第4回は亭主の立場から、軸や茶器を選び、菓子や見立ての用意など、工夫や趣向の凝らし方を紹介。席入りの挨拶から薄茶点前で客をもてなす実際を学ぶ。点前を通して身につけることで、巧拙の差はあれ、亭主としてだれでも茶の湯で客をもてなす魅力を味わえる。
読み物「茶の湯 学ぶ楽しむ」では、宗匠がお茶を献ずる「皇女和宮御尊前献茶式」。藪内家の流祖・剣仲をしのぶ燕庵での「流祖剣仲忌」茶会。「炉の季節、風炉の季節」を味わう12代猗々斎にちなんだ朝稽古。藪内家が力を入れる茶の湯を学ぶ若者の育成の実際として、龍谷大学茶道部での稽古も紹介する。
チャンネル | 放送日 | 放送時間 |
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Eテレ(本) | 火 | 午後9:30~9:55 |
Eテレ(再) | 翌週火 | 午後0:15~0:40 |
藪内流宗家14代家元。1967年、京都市生まれ。福井工業大学建設工学科(木造建築専攻)卒業。91年、臨済宗天龍寺派管長平田精耕老師のもとに参禅修行。94年11月、藪内流宗家13世青々斎竹仲(せいせいさいちくちゅう)家元より允猶斎竹卿紹由の斎号を授けられ、藪内流宗家若宗匠となる。2015年6月、藪内流宗家14代家元を襲名し、允猶斎竹卿紹智を名乗る。