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ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは(第106段)
在原業平と思しき「ある男」の生涯を描き切った、全125段からなる本邦最古の歌物語。よく歌い、よく生き、よく愛した男の姿からは、平安の世の「みやび」があざやかに浮かび上がり、場面場面で歌われる名歌は、日本的な美のあり方を現代に伝える。「源氏物語」など後世の文学にも多大な影響を与えた作品世界を、恋愛小説の名手がやさしく案内する。
チャンネル | 放送日 | 放送時間 |
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Eテレ(本) | 月 | 午後10:25~10:50 |
Eテレ(再) | 水 | 午前5:30~5:55 |
Eテレ(再) | 水 | 午後0:00~0:25 |
作家。1946年、山口県生まれ。東京女子大短期大学部卒。80年に「その細き道」でデビュー。84年、「光抱く友よ」で芥川賞を受賞。『水脈』(95年)で女流文学賞、『透光の樹』(99年)で谷崎潤一郎賞、『HOKKAI』(2006年)で芸術選奨文部科学大臣賞、「トモスイ」(10年)で川端康成文学賞をそれぞれ受賞。09年、紫綬褒章受章。17年、日本芸術院賞を受賞。2018年、文化功労者に選ばれる。20年、『小説伊勢物語 業平』を上梓。その他の著書に『百年の預言』『罪花』『マイマイ新子』『マルセル』『ほとほと』など。