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村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』 2025年4月
飼い猫の失踪をきっかけに、どこにでもある日常を生きる「僕」の毎日が一変する。「壁抜け」による時空の超越、凄惨な歴史の記憶、日常に潜む闇、解かれることのない謎――。作者自身が「意欲的な小説」と振り返る本作は、村上春樹を「世界文学」のステージへと押し上げた傑作と名高い。特異かつ難解なことで知られる物語世界に分け入り、卓抜な文学表現を味わいながら、「閉じない小説」の深層へと迫る。
チャンネル | 放送日 | 放送時間 |
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Eテレ(本) | 月曜 | 午後10:25~10:50 |
Eテレ(再) | 金曜 | 午後3:05~3:30 |
ロシア・東欧文学研究者、文芸評論家。1954年、東京都生まれ。名古屋外国語大学教授、東京大学名誉教授。東京大学教養学部卒業後、ハーバード大学大学院および東京大学大学院に学び、ワルシャワ大学講師や東京大学教授などを経て現職。訳書にレム『ソラリス』(ハヤカワ文庫)、ナボコフ『賜物』(河出書房新社)など、著書に『屋根の上のバイリンガル』(白水Uブックス)、『徹夜の塊 亡命文学論』(作品社、サントリー学芸賞)、『徹夜の塊 ユートピア文学論』(作品社、読売文学賞)、『徹夜の塊 世界文学論』(作品社)、『チェーホフ 七分の絶望と三分の希望』(講談社)など。共編著に『世界は村上春樹をどう読むか』(文春文庫)がある。2013年4月~14年3月にはNHKラジオ「英語で読む村上春樹」で講師を務めた。