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人は誰しも、自分では認識していない「心の秘密」を持っており、そのありか=「無意識」にたどり着き、心の秘密を取り戻すことで、心の病を治療することができる。そして、無意識を明らかにするための重要な素材が「夢」である――フロイトはこう考え、「無意識」という新たな心の領域を発見・探求し、人類の知の枠組みを一変させた。その理論を、夢の分析の豊富な事例をもとに築き上げたのが『夢判断』だ。「エディプス・コンプレックス」など性に関わる問題を扱っていたこともあり、誤読・誤解されることも多い本書を改めて丁寧にひもとき、夢や無意識をめぐるフロイトの理論・思想の本質、そして現代にも通じるその革新性を読みとく。
チャンネル | 放送日 | 放送時間 |
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京都大学教授。1968年、神奈川県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。パリ第8大学精神分析学科博士課程修了。専門は精神分析。京都大学大学院人間・環境学研究科助手、同大学人文科学研究所准教授を経て現職。主な著書に『精神分析と現実界――フロイト/ラカンの根本問題』(人文書院)、『精神分析の名著 フロイトから土居健郎まで』(編著、中公新書)、『露出せよ、と現代文明は言う――「心の闇」の喪失と精神分析』(河出書房新社)など。