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マックス・ヴェーバーらと並んで「社会学の祖」と称されるエミール・デュルケーム。彼の生きた19世紀後半のヨーロッパでは、人々は自由を手にした反面、社会に居場所を見出せず孤立したり、貧困などのリスクをひとりで抱えたりと、現代と極めて近い問題が生じていた。社会はこのままバラバラになってしまうのか? 「そうはならない」と考えたのがデュルケームだ。現実には、人々はあらゆる領域で互いに支え、頼り合っている。それこそが近代以降における新しい人の繫がり、”連帯”の形なのだ――。彼の分業論を通じて、現代社会が抱える孤立や分断、自己責任の問題の根源に迫り、それらを乗り越える方法を考える。
チャンネル | 放送日 | 放送時間 |
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Eテレ(本) | 月曜 | 午後10:25~10:50 |
Eテレ(再) | 金曜 | 午後3:05~3:30 |
甲南女子大学名誉教授。1946年兵庫県生まれ。社会学者。大阪府立大学・神戸大学を卒業後、神戸大学大学院修士課程修了。京都大学大学院博士課程学修退学。熊本大学教養部教授、甲南女子大学人間科学部教授を務める。専門は現代社会における祭礼と宗教の地域研究。著書に『祭りと宗教の現代社会学』(世界思想社)、『社会学の基本 デュルケームの論点』(分担執筆、学文社)などがある。