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ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』 2023年6月
ジャーナリストのナオミ・クラインは、1970年代のチリの軍事クーデターに始まり、ソ連崩壊、アジア通貨危機、米国同時多発テロ事件とイラク戦争、また台風や津波のような自然災害など、社会を揺るがす大惨事に乗じて導入された過激な市場原理主義改革の事実を、歴史的な視点で丹念に追い、この「ショック・ドクトリン(惨事便乗型資本主義)」によって先進諸国が危機状況にある国の富を収奪する構造を明らかにした。新自由主義が世界を席巻し、私たちの暮らす日本も「ショック・ドクトリン」の標的となり得る現在、改めてこの本を読みとき、社会を裏側で動かす構造を見抜く方法や、それに立ち向かうためになすべきことについて考えていく。
チャンネル | 放送日 | 放送時間 |
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Eテレ(本) | 月曜 | 午後10:25~10:50 |
Eテレ(再) | 火曜 | 午前5:30~5:55 |
Eテレ(再) | 月曜 | 午後1:05~1:30 |
国際ジャーナリスト。東京都生まれ。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒、ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士号。国連、米国野村證券などを経て現職。『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』で黒田清・日本ジャーナリスト会議新人賞を受賞。『ルポ 貧困大国アメリカ』で日本エッセイストクラブ賞、中央公論新書大賞を受賞。その他著作に『沈みゆく大国アメリカ』(二部作、集英社新書)、『政府は必ず噓をつく』(二部作、角川新書)、『日本が売られる』(幻冬舎新書)、『ルポ 食が壊れる』(文春新書)、『デジタル・ファシズム』(NHK出版新書)など多数。