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日本民俗学の嚆矢である柳田国男の影響を受けつつも、祖霊信仰とは異なる「まれびと」や「他界」という独自の概念を提唱し、日本文化研究に大きな足跡を残した折口信夫。本書は国文学や芸能の発生と、神事との深いかかわりを多角的に体系づけようとした彼の主著であるものの、国文学篇1巻、民俗学篇2巻という長大さ、輻輳するテーマなど、初学者にはとっつきにくい難著でもある。生活実感や体験を重んじる調査法や、社会から疎外されてきた芸能者の内包する聖性への気づき、同時代の社会批評的姿勢など、折口ならではの視点に注目して、本書で彼が示そうとした日本文化の基層にアプローチする。
チャンネル | 放送日 | 放送時間 |
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Eテレ(本) | 月曜 | 午後10:25~10:50 |
Eテレ(再) | 水曜 | 午前5:30~5:55 |
Eテレ(再) | 水曜 | 午後1:05~1:30 |
国文学者、國學院大學教授。1960年福岡県生まれ。國學院大學文学部日本文学科特別専任教授、奈良大学名誉教授。國學院大學大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。専門は歴史学・民俗学・考古学などの研究を応用した『万葉集』の新しい読み方を提案する万葉文化論のほか、芸能伝承論、折口信夫論、万葉挽歌の史的研究、日本古代文学研究。主著に『魂の古代学 問い続ける折口信夫』(第7回角川財団学芸賞)、『折口信夫「まれびと」の発見 おもてなしの日本文化はどこから来たのか?』『折口信夫的思考-越境する民俗学者-』『万葉文化論』など。第12回日本民俗学会研究奨励賞、第15回上代文学会賞、第7回角川財団学芸賞、第20回奈良新聞文化賞、第12回立命館白川静記念東洋文字文化賞受賞。第68回日本エッセイスト・クラブ賞。